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大分市住宅地の地価動向/②西大分編

2023年5月15日

1. 地域の特徴 

今回は、小学校区でいうと春日・西の台・八幡・神崎校区が対象になります。 

大分市の住民基本台帳によると、この地域は2018年3月から2023年3月までの5年間で、人口が0.6%の減少、世帯数が3.5%の増加となっています。一方、この時期における大分市全体の人口は0.6%の減少、世帯数は4.6%の増加となっています。 

このように、この地域の人口は大分市平均とほぼ同じ減少率、世帯数は大分市平均をやや下回る上昇率を示しています。 

この地域は、大分大学附属小・中学校、県立大分西高等学校、県立図書館等が存する大分市内でも有数の文教地区を抱え、中心繁華街に近く利便性も優れるため、大分市内の住宅地として最も人気が高い地域の1つとなっています。 

2.地価動向 

 国土交通省発表の地価公示によると、この地域の地価は、この5年間で年率0.6%2.7%上昇しており、これは大分市内住宅地の平均変動率0.7%~2.9%とほぼ同等となっています。特に附属小・中学校や中心繁華街に近い王子や春日地区は人気が高く、地価は坪当たり30万円から45万円程度で大分駅周辺の住宅地に次ぎ高い地価水準となっています。また、高台には高崎、にじが丘、青葉台、高尾台等の大型団地が集積し、品等の高い一大住宅団地を形成しており、このエリアの地価水準は坪当たり20万円台後半から30万円後半で、大分市内の団地では最も高い地価水準となっています。 

(こちらとほぼ同様の内容はOITA CITY PRESS 2023年5月号に掲載されています)

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