不動産鑑定コラム

HOME > 不動産鑑定コラム > 空き家問題につい考える①/空き家の現状

空き家問題につい考える①/空き家の現状

2022年3月12日

1.全国の状況

総務省が2019年に発表した住宅・土地統計調査(5年に1度の調査)によると、2018年10月1日時点の全国の空き家は846万戸で2013年に比べ26万戸(+3.2%)の増加、総住宅数に占める空き家の割合は13.6%で過去最高となっています。この空き家の数には別荘等の「二次的住宅」(普段は人が住んでいない住宅)も含まれており、これを除くと空き家数は808万戸、割合は12.9%となります。また、ここ30年でみると、総住宅戸数は2,041万(+48.6%)の増加に対し、空き家は452万戸(+114.7%)の増加となっており、いかに空き家が増加しているかがわかります。

2.大分県の状況

上記調査における大分県の空き家率は16.8%で全国平均(13.6%)を3.2%上回り全国11位、「二次的住宅」を除く空き家率は15.8%で全国平均(12.9%)を2.9%上回り全国9位となっています。県内で最も空き家率が高いのは竹田市で28.0%、最も低いのは大分市で11.7%となっています(二次的住宅含む)。

3.空き家対策活動を通して思うこと

私は、空き家問題を専門に扱うため6年前に設立した「NPO法人空き家サポートおおいた」の活動に設立当初から参加しています。この活動を通してわかったことは、空き家問題は複雑多岐にわたり様々な人達のかかわりが必要ということです。次回は空き家の様々な問題点について考えてみたいと思います。

(こちらとほぼ同様の内容はOITA CITY PRESS 2022年3月号に掲載されています)

キーワード

 

 

 

コラム一覧