注文住宅はなぜ減ったか
2025年4月17日
1. 注文住宅の減少
今回は戸建住宅のうち、近年特に建築が減っている注文住宅の話をしようと思います。
国土交通省の建築着工統計調査によると、2024年に全国で建てられた注文住宅は218,132戸、分譲住宅(建売住宅と分譲マンションの合計)は225,309戸で両者の数は拮抗しています。では、2000年はどうだったかというと、注文住宅は451,522戸、分譲住宅は345,291戸で注文住宅が分譲住宅を30%以上回っていました。
2.注文住宅の減少理由
このように注文住宅が大きく減少した理由として、まず建築価格の上昇があげられます。2021年に発生したウッドショックによって、木材価格は一時、発生前の約2倍になり、現在も発生前に比べ5割程度高い水準となっています。日本の注文住宅は木造を中心とするため、この影響が直撃したわけです。次に注文住宅が施主と建設会社いずれにとっても割に合わないものになっている点があげられます。注文住宅は打ち合わせ、設計、工事、竣工まで1年近くを要します。効率を重視する若い世代にとって、注文住宅は特にタイパ(タイムパフォーマンス)が悪い買い物となっています。また、注文住宅を建てる場合、施主は3社程度に見積をとることが普通です。見積を依頼されると、建設会社は発注されるかどうかにかかわらず、打ち合わせと提案に多くの時間を割く必要があります。打ち合わせは、施主の都合にあわせて土日になることも多く、その間もコストは発生するのです。このように建設会社にとっても注文住宅は効率の悪いビジネスとなっています。
(こちらとほぼ同様の内容はOITA CITY PRESS 2025年4月号に掲載されています)
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